千葉・九十九里浜、砂浜消失…14海水浴場閉鎖 [ニュース]
千葉県・九十九里浜の海岸浸食が深刻化しています。
かつて36か所あった同浜の海水浴場は、22か所に減少してしまいました。
県も突堤の整備など対策を進めますが、
海岸の長さが約60キロに及ぶため、追いつかないのが現状です。
「このままでは砂浜が消失しかねない」と、
県は政府に、来年度予算案に対策費を盛り込むように要請するとのこと。
町に2か所ある海水浴場の一つ「木戸浜」は以前、
砂浜の幅が約360メートルあった。しかし今は約100メートルに減少。
浸食の影響で波打ち際から海に5メートルほど入ると、
急に水深1・2メートルまで深くなる。危険と判断した町は、
2011年に海水浴場の開設を中止しました。
九十九里浜ではこうした砂浜の減少が増えており、
県などの調査では14の海水浴場が閉鎖したそうです。
県は原因を「砂の供給量の減少」と分析しています。
1960年代、九十九里浜の北・南端の岩場の沖合に
消波堤を設けたことで、岩場が削られなくなり、
沿岸への砂の供給が大幅に減ったといいます。
ガス採掘などによる地盤沈下の影響も指摘されています。
2014-07-22 23:56